鹿児島県薩摩川内市、薩摩川内市観光物産協会、KDDIの3者は3月15日、地域の観光振興ならびに地域活性化を目的とした包括的連携協定を締結したことを発表した。
協定を通じて実践的な地域活性化策の立案を図り、魅力的かつ持続可能な地域づくりを目指す。
観光振興に関する事項としては、KDDIが提供する観光動態分析サービス「Location Trends」による分析結果や、KDDIのグループ会社であるワイヤ・アンド・ワイヤレスの「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」などを活用して、インバウンド向けのターゲット広告など、観光振興に向けた総合的な施策を検討。地域産品である甲冑や、西郷隆盛の愛犬「つん」の生まれ故郷であることなど、地域の特色や歴史を活かした観光誘客支援策を3者で共同検討し、体験型旅プログラム「きゃんぱく」などの充実を図る。
また、物品・サービスの販売促進、新商品開発に関する事項では、KDDIが提供するインターネットショッピング (Wowma!、au WALLET Market) や、KDDIのグループ企業であるルクサが提供する「LUXAふるさと納税」の活用など、同市が持つ地域産品の販路拡大に向けた取り組みを強化。入来麓武家屋敷や甑島など、同市の観光名所を舞台とした体験型コンテンツの開発検討、実現に向けた取り組みを進める。
地域社会の活性化等に関する事項としては、同市のさらなる発展のための現状分析に基づいた新たな観光戦略立案や、地域商品の販路拡大に貢献ならびに地域経済の循環を促し地域社会の活性化に貢献する取り組みを提案し、地方創生の先進的な活動と実践について検討を進めていくという。
KDDIは、観光振興推進の実行組織である薩摩川内市観光物産協会との関係を強固にするため、協定締結に合わせて出資を行う。