アット東京は3月15日、同社のデータセンター(DC)内の相互接続サービス「ATBeX」(アットベックス、AT TOKYO Business eXchange)の新たなメニューとして「ATBeX ServiceLink for AWS(Amazon Web Services)」の提供を開始した。

  • 「ATBeX ServiceLink for AWS」の概要

    「ATBeX ServiceLink for AWS」の概要

ATBeX ServiceLink for AWSは、ATBeXを経由しAWSの専用線接続サービス「AWS Direct Connect」にプライベート接続するサービス。

ATBeXは、DC内において各事業者が提供しているサービスの利用や企業システム間の相互連携をはじめ、多様化する接続を効率的に提供するプラットフォームサービスで、クラウドサービス、セキュリティサービス、インターネット接続サービスなど多様なサービスの利用環境を提供し、DC内の相互接続時における効率を向上させるという。

  • 「ATBeX」の概要

    「ATBeX」の概要

同社では、昨年12月から中央センター(CC1)においてAWS Direct Connectの拠点を開設しており、AWSのクラウド環境とDC内における顧客のシステム間でプライベート接続を1Gbps~10Gbpsで行う「プレミアム for AWS」を提供している。

新サービスの特徴として「柔軟な帯域」「マルチサービス接続の実現」の2点を挙げている。柔軟な帯域に関しては、新メニューは50Mbps~500Mbpsの狭帯域でAWS Direct Connectの接続に対応。ATBeXは論理設定のみで容易にネットワークの構成変更ができることから、新サービスを利用することで必要なときに必要な帯域でAWSが提供する各種サービスの利用を可能としている。

マルチサービス接続の実現については、ATBeXは1接続あたり最大100Gbpsに対応したMPLS(Multi-Protocol Label Switching:ラベルと呼ばれるタグを使用したパケット転送技術)サービスネットワークで構成されており、顧客は相互接続環境内において複数のサービスや企業への接続ができる。これにより、1つの物理接続の契約帯域内でAWSをはじめとしたクラウドや各種サービスに同時接続でき、効率的なネットワークの構築が可能だという。

今回、新サービスの提供開始により、DC内におけるAWS接続に向けた利便性の向上が図れ、顧客は用件・用途に投じて柔軟な帯域でのAWSの接続が可能になるという。今後、そのほかのメジャーなパブリッククラウドにも対応していく方針だ。