ザイマックス、オプテックス、オージス総研の3社は3月13日、看板に設置したセンサで傾き・揺れを計測し看板の状態を遠隔監視することで、点検・保守・見守りを行う「IoT看板センサによる点検・保守・見守りサービス」(仮称)を2018年4月から順次開始すると発表した。
新サービスでは、看板に設置したセンサから得たデータを利用し、日常の遠隔監視から、早期メンテナンスの計画立案、点検作業、補修工事の提案、さらにはデータで異常値を検知した場合には駆け付けるなどのサービスを行う。
同サービスは、従来の目視確認を主体とする点検とは異なる観点からの屋外広告物の維持管理に役立つという。また、看板に設置したセンサが計測した傾きや揺れなどのデータをLPWA(Sigfox)でクラウド上のサーバに定期的に送信し、データを収集・蓄積する。
さらに、データの推移を解析した結果を通知するほか、センサは電池駆動で5年の寿命を持ち、防水対応で設置が容易だという。データの評価には2種類の方法を用い、傾きの変化を評価する。
1番目の方法では、中長期的経過による傾斜変化量の増減を確認すると共に、傾斜変化量の増減について他看板との相対的に評価する。 これらを基にランキング評価を実施するという。
2番目の方法では、連続データ取得により平常時との異常な変化が無いかを把握するとともに、過去の傾斜データ推移から統計的に算出した理論値と実測値との乖離度を評価する。
同サービスでは、オプテックスがIoT看板センサの開発を、オージス総研がクラウドシステムの構築を担う。3社はサービス開始に先立ち、2017年から施工性や耐久性などを検証するフィールドテストを進めてきたという。
オプテックスのセンサデータの計測アルゴリズムの確立、オージス総研でのセンサデータ収集および解析のためのクラウドシステム基盤の開発、ザイマックスによるデータ解析アルゴリズムの確立ができたため、4月から限定顧客向けにサービスを開始し、10月からは正式サービスとして展開していく予定だ。料金は、計測点1カ所につき月額料金を設定予定としているが、具体的な料金は未定。