米PTC(以下、PTC)は、Sysmex America社(以下、Sysmex)がPTCのThingWorxインダストリアル・イノベーション・プラットフォームの活用範囲を拡大したことを発表した。これによりSysmexは、同社の自動血液CBC検査装置である「Sysmex XW-100」多項目自動血球計数装置を用いた血液検査において、検査結果提供までの時間を大幅短縮できるようになる。
XW-100は、CLIA-waived(The Clinical Laboratory Improvement Amendment、臨床検査室改善法)認証を取得した施設での使用に向けて開発された、自動血液検査装置。患者が最初に訪問する診療所において、最も頻度の高い血液検査であるCBC(Complete Blood Count、全血球計算)を、XW-100を利用して実施することが可能になることで、検体を外部の検査機関に送付して結果を待つ必要がなくなる。これにより、診療現場で実施した血液検査の結果を最短3分で得ることが可能になるという。
Sysmexは、ThingWorxインダストリアル・イノベーション・プラットフォームにより、入手可能な製品データを大幅に拡大するとともに、以前は不可能であったコネクティッドソリューションを提供することが可能となった。XW-100が投入される以前のほぼすべての血液検査装置では、熟練した臨床検査担当者による検体の分析や結果の確認が必要だったが、今回の技術革新により、幅広い医療関係者が血液検査をより安全に実施できるようになるため、ケアの利用やスピードの改善につながるということだ。