デルとEMCジャパンは3月12日、パブリッククラウド/オンプレミスを問わずビッグデータの利用をサポートする「Dell EMC Elastic Data Platform(エラスティックデータプラットフォーム)」を発表した。価格は4700万円(税別)~、提供開始は4月1日を予定している。
新ソリューションは、高速かつ、より少ないコンピュータリソースで仮想環境を実現可能なコンテナ技術の採用やハイブリッド クラウド対応により、インフラストラクチャと運用にかかるTCO(総所有コスト)を最大75%削減できるという。
同ソリューションは、企業内におけるシステムデータの断絶や部門間連携の壁、ビッグデータ利用における人材・知識および投資予算の不足、ビッグデータ基盤の煩雑化に伴うツール選定など、ユーザー企業がデジタルトランスフォーメーションの実現において抱える課題に対応するものとしている。
構成としては、Dell EMC最新の第14世代「PowerEdge」サーバ、オープンネットワーキング製品、「Isilon」スケールアウトNASに米BlueDataのミドルウェア「BlueData EPIC(ブルーデータエピック)」を搭載し、オンデマンドでマルチテナント環境のプラットフォームに変えられるようになるため、ビッグデータを柔軟に利用し、コスト削減を実現するソリューション基盤だという。
また、コンテナ技術を採用しているため、ユーザー企業はパブリッククラウド/オンプレミス環境を意識することなく、データの収集・蓄積・処理・分析を実現する各種Hadoopディストリビューション、および多様なビッグデータアプリケーションを容易に迅速かつ、コスト効率よく導入できるとしている。
同ソリューションは、データ利用においてビジネスやシステム上の課題を抱えているユーザー企業や、サービスプロバイダ、企業のITグループ会社におけるデータ利用の本格化を支援するという。
ユーザーのメリットとしては、マルチテナント/セルフサービスのコンテナ環境構築・運用を容易にし、データ利用関連インフラシステム、アプリケーション類を一元管理可能とすることによる、データ利用関連のTCOを削減するとている。
また、オンプレミス/マルチクラウド環境をクラウドライクなインタフェースで一括運用管理し、運用負荷削減が可能としているほか、データ分析・活用基盤を「開発・テスト・本番」のシステム利用プロセス(DevOps)環境化し、部門間のビジネス協調、社内プロセスの改善を実現するという。
すでに、都内のカスタマーソリューションセンター内において、同システムを運用し、β版としてユーザー企業およびパートナー向けの機能、構成、パフォーマンス検証を実施し、そこから得た経験値を踏まえ、システム改善とビッグデータに関する課題解決を支援するビジネスコンサルティングサービスも開始している。
加えて、最新の第14世代PowerEdgeサーバ、オープンネットワーキング製品、IsilonスケールアウトNASと適合した事前検証済み構成ガイドも発行している。
参考価格構成はコントローラノード1台(第14世代「Dell EMC PowerEdge」R740XDサーバ)、ワーカーノード4台(第14世代「Dell EMC PowerEdge」R740XDサーバ)、運用管理ネットワーク機器2台(Dell EMC Networking S3148-ON)、データ管理ネットワーク機器2台(Dell EMC Networking S4148F-ON)、BlueDataライセンスが140 Coreとなり、価格は4700万円(税別)~。