富士通(中国)信息系統(以下、FCH)は、中国のスマートシティーソリューションを提供する国有大手企業の上海儀電(集団)(以下、INESA)と、中国スマート製造ソリューションのプラットフォームおよびサービスを提供する共同出資会社「上海儀電智能科技」を設立したと発表した。出資比率はINESAが51%、FCHが49%となっている。
「上海儀電智能科技」の設立は、2015年からスマート製造分野において協業を開始した両社にとって、中国スマート製造市場の開拓に向けた協業の新たなステージとなる。グローバルにおいて、製造業は新たな国家競争力を向上するための重要な要素のひとつだが、中国においても、製造業における競争力強化を目指す10年間の国家計画「中国製造2025」に従い、スマート製造分野のイノベーションが推進されているという。
今後は、INESAが持つ80年を超える製造現場で培ったノウハウと、富士通が持つIoT、BigData、AIなどのICT技術を結びつけ、中国の製造業に向けトータルソリューションを提供し、顧客の製造の最適化、工場効率化、きめ細かい製造管理によるコスト削減を実現するという。さらに、スマート製造エコシステムの構築を通じて、中国におけるスマート製造分野の業界標準の確立と模範企業になることを目指し、「中国製造2025」の実現に貢献していくということだ。