システムインテグレータは、アプリケーションやECサイトなど画面デザインを認識して設計データを生成するAI活用の有償サービス「AISI∀ Design Recognition」(アイシアデザイン・レコグニション)を開始した。
システムインテグレータが展開するAIサービス「AISI∀」(AISIA)。画像認識での人や動物認識とは異なり、2次元画像や平面図からのデザイン認識に強みがある。同社が開始した「AISI∀ Design Recognition」は、画面から部品(オブジェクト)を検出し、種類や位置を認識。同社製品の「SI Object Browser Designer」へデータを出力することで取得情報からの設計データの逆再生までをもカバーする。
デモサイトも公開しており、キャプチャ画像などでその仕組みを確認することができる。認識させるとアップロードした画像上のパーツを抽出し、色分けで表示。JSONファイルで各サイズや名称なども抽出してくれる。機械学習にはTensorFlowを使ったCNN(畳み込みニューラルネットワーク)が用いられており、修正内容を学習させて認識精度を高めるアクティブラーニング機能も搭載している。
"時間を奪うのではなく、時間を与えるソフトウェアを創り続ける"を掲げる同社は、実際の画面から設計書をリバース生成するという発想はこれまでにないもので、特許出願中であることを明かすほか、特設サイトには、アジャイル浸透や対応システムの開発者不在など、設計書が無いためコストがかかるメンテナンスなどにも有用である旨が掲載してある。