STマイクロエレクトロニクスは、デジタル家電、ウェアラブル機器、スマート照明、スマート・センサなどの次世代のスマートなネットワーク接続機器向けに、デュアル・プロセッサを搭載し、無線通信機能を内蔵した32bitマイコン「STM32WB」を発表した。
同製品は、メインアプリケーションを実行する「Arm Cortex-M4プロセッサ」とその負荷を軽減するための「Arm Cortex-M0+プロセッサ」を組み合わせたもので、Bluetooth 5およびIEEE 802.15.4によるリアルタイムの動作を可能とする。さらに、OpenThreadやZigBeeなどの無線プロトコルも実行できるため、ユーザーはIoT機器の接続方式の選択肢を増やすことができる。
また、STの超低消費電力マイコン技術を活用することで、優れた無線通信性能とバッテリの長寿命化を実現しているのも特徴。通常、エンジニアが設計しなければならない、アンテナへの接続に必須の回路(バラン)も内蔵するほか、大容量のユーザ・メモリとシステム・メモリ、暗号化エンジン、ユーザ・キー・ストレージによってIPを保護する。
なお、同製品はWLCSP(最大100ピン)を含む各種パッケージで提供され、2018年第1四半期にサンプル出荷が開始される予定となっている。大量購入時の単価は約1.56ドルとなっている。