キヤノンは5日、マイルストーンシステムズのビデオ管理ソフトウェア「XProtect」に組み込むアプリケーションとして、映像内の動体をシルエット表示できるソフトウェア「Moving Object Mask for Milestone XProtect Version 1.0」を発表した。発売日は4月9日、価格はオープン。
Moving Object Mask for Milestone XProtect Version 1.0は、個人が特定できないように、映像内の動く人物などをシルエット表示するソフトウェア。映像には個人を特定できる情報が含まれることが多いが、同ソフトウェアでシルエット表示することで、プライバシーに配慮した映像活用のシーンが広がる。
例えば、レストランや会議室など、共有スペースのネットワークカメラ映像に映る人物をシルエット表示することで、プライバシーに配慮しながら空席状況や混み具合などをモニタリングすることが可能。また、シルエット表示した駅やバス・タクシー乗り場の映像を配信すると、利用者が事前に混雑状況や行列待ちの長さなどを確認できる。
加えて、シルエット表示する領域を映像内から複数指定する機能もある。例えば、美術館や博物館などでは、立ち入り禁止エリア以外をシルエット表示領域として指定し、来館者のプライバシーに配慮しながら特定エリアのモニタリングが可能。また、工場においては作業者のみをシルエット表示することで、プライバシーに配慮しながら生産・物流エリアなどをモニタリングできる。
さらに、別売りの「People Counter for Milestone XProtect Version 1.2」を同時に使用することで、映像内を移動する人物をシルエット表示しながら、人数カウントや人の流れを確認することができる。
なお、動体のシルエット表示は、入力がXProtectに接続されているネットワークカメラのライブ映像、出力がシルエット映像/静止画。
対応OSはWindows 7 Ultimate/Professional/Enterprise SP1 64-bit、Windows 8.1 Pro/Enterprise 64-bit、Windows 10 Pro/Enterprise 64-bit、Windows Server 2008 R2 Standard SP1 64-bit、Windows Server 2012 Standard 64-bit、Windows Server 2012 R2 Standard 64-bit。
対応 XProtect サーバーは、Milestone XProtect Corporate 2014/2016/2017、Milestone XProtect Expert 2014/2016/2017、Milestone XProtect Enterprise 2014/2016、Milestone XProtect Professional+ 2017、Milestone XProtect Professional 2014/2016/2017、Milestone XProtect Express+ 2017、Milestone XProtect Express 2014/2016/2017。
対応 XProtect クライアントは、Milestone XProtect Smart Client 64-bit 2014(9.0b) /2014(9.0c) /2016/2017。