日本において約50年間製鉄業のシステムに携わるJFEシステムズは、ERPを中核に業種トータルソリューション、業務ソリューションやインフラソリューションを展開している企業。巨大な企業同士の統合時には、どちらかのシステムに合わせる"片寄せ型"の統合を図りがちだが、2003年の日本鋼管と川崎製鉄の統合によるJFEスチール誕生時に同社は、全面再構築に挑んだ歴史を持つ。経済産業省と東京証券取引所が取り組む「攻めのIT経営銘柄」に3年連続で選ばれるなどミッションクリティカルな鉄鋼事業で培われた技術とその歩みは公式サイトに記してある。
同社は、8日より古代ギリシャ語で"鉄"を意味する古代ギリシャ語"Sideros"(シデロス)を冠したERPテンプレートの販売を開始することを発表した。SAP S/4HANA 1709ベースの「Sideros PS Template」は、エンジニアリングや製造業界におけるプロジェクト実行管理機能を拡張するもので、販売・購買・生産・会計など基幹業務とプロジェクト管理を一元化した上で、プロジェクト会計(PS/Project System)やプロジェクト別収益管理、KPIや業績管理の分野に及ぶまで同社の過去の導入実績で得たノウハウが付加するテンプレート製品になる。