KDDIは3月5日、ティアフォーと業務資本提携契約を締結したと発表した。
ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を開発し、2017年12月には一般公道における遠隔制御型自動運転システムの実験を実施し、レベル4(無人運転)の自動運転に成功した。
また、市街地や中山間地域での近距離移動を目的とする完全自動運転の小型電気自動車(EV)を開発するなど、自動運転技術の開発と実証実験を推進している。
一方KDDIは、15年以上にわたるM2Mの提供実績を有し、カーテレマティクスのための通信回線やモジュール提供、グローバル通信プラットフォームの構築など、グローバルにも展開できるコネクティッドカーを支える通信ネットワークプラットフォームの開発を積極的に進めている。
自動運転の実現には、遠隔による車両制御や、障害物などの動的情報によるリアルタイムな判断・制御を行うための低遅延通信に加え、ダイナミックマップの生成と配信を可能とする高速大容量通信など、多くの車両が多接続できる次世代移動通信システム「5G」の活用が期待されている。
KDDIは、ティアフォーとの実証実験を通じて、自動運転社会を実現するための最適なネットワークを整備できるよう準備を進めていくとした。