EIZOは3月1日、26型フルHD(1920×1080ドット)ワイドの手術用モニター「CuratOR EX2621」(以下、EX2621)を5月14日に発売することを発表した。価格はオープン。

  • 「CuratOR EX2621」

    「CuratOR EX2621」

EX2621は、2017年10月31日に同社が発表した26型手術用2D映像表示モニター「EX2620」の上位機種。「EX2620」はふたつの画面を同時に表示する機能を備えているが、「EX2621」では3画面まで同時表示が可能となっている。

内視鏡映像や、MRIやCTなどの検査画像、生体情報など、3つの異なる入力信号の映像を並べて表示するPoP(ピクチャー・アウト・ピクチャー)機能と、異なる入力信号を子画面表示するPiP(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能を搭載し、各画面の大きさや位置を変えることもできる。多彩な情報を一画面に集約し、医療スタッフが同じ情報を共有することで、円滑な治療が行える映像環境を実現する。

また、複数のモダリティ機器に接続できるように、また3画面同時表示できるように、3G-SDI(BNC)入力端子を2本装備しているほか、3G-SDI入力端子から入力された映像信号をそのままパススルー出力できる3G-SDI(BNC)出力端子も2本装備し、同モニターに入力された3G-SDI信号を他のモニターや映像録画機器に接続することが可能となっている。3G-SDI(BNC)端子を使用することで、30mの長距離でも安定した伝送を行える。

さらに、発光効率の優れたLEDバックライトを搭載した液晶パネルを採用することで、高輝度700cd/m2、高コントラスト比1400:1を実現している。高解像度フルHD(1920×1080ドット)ワイド対応で、内視鏡や顕微鏡手術などの高精細な映像を忠実に再現する。

加えて、映像鮮鋭化技術「Smart Resolution with Sparse Coding(S.R.S.C.)」を搭載することで、低解像度の内視鏡や顕微鏡手術カメラで撮影した映像も、モニターのフルHD解像度を活かし、遅延なく高精細に表示する機能を新搭載している。