ヤフーは3月5日、同社のスマートフォン用アプリ「Yahoo! MAP」のiOS版において、AR(拡張現実)を利用したナビゲーションサポート機能「ARモード」を試験的に導入した。
Yahoo! MAPは2017年4月に「迷わないナビゲーション」をコンセプトとして従来の地図デザインを刷新。現在までに、住所から目的地を検索可能にしたり、ジャンルアイコンを見やすく変更したりするなど、機能追加や改善を続けている。
今回、追加したARモードはiOS11が搭載する、ARアプリ開発のためのフレームワーク「ARKit」を利用した機能。カメラで写した実際の風景に、ルートや看板などのナビゲーション要素をビジュアルとして重ねることで、目的地までの方向や距離を立体的に確認できるとしている。
同モードは、目的地への徒歩ルートを検索した後、画面右上の「ARモード」を押すことで起動する。端末のカメラを通して画面に写し出した実際の風景に、方向を示す「矢印」や残りの「距離」、曲がり角を示す「看板」を浮かび上がらせる。また、ユーザー自身が歩いた道のりに「足跡」のビジュアルを残すことにより、道に迷いにくくする工夫を施しているという。
足跡は、通常「靴跡」のビジュアルを表示するが、機能を使用する頻度で「裸足」「犬」など数種類のビジュアルが登場する場合もあり、ユーザーを楽しませる仕掛けを用意し、目的地ではYahoo! JAPAN公式キャラクターである「けんさくとえんじん」の「けんさく」が、手を振って出迎える。
以下は、ARモードのデモ動画。