TDKは、人間とコミュニケーションをとることができる新しい盆栽である「BonsAI(ボンスエーアイ=盆栽+AI)」を制作するプロジェクトを始動したと発表した。同時に、BonsAIがお寺に行き、縁側でお坊さんと人生について語るコンセプトムービーも公開された。
BonsAIは、古くから日本で愛され、身近な自然である盆栽に、TDKの最先端技術や製品を用いることで、人間と対話することを可能にしたもの。人と植物がコミュニケーションをとることで、未来へ向けた人間と自然との新たな関係を垣間見ることに挑戦しているという。
BonsAIの主な機能は「対話する」、「日を浴びる」、「水をおねだりする」の3つとなっている。「対話する」機能は、人から悩みを打ち明けられると古今東西の知識からヒントを提示する会話機能で、人にとって盆栽がちょっと頼もしく感じられることを目指しているという。また「日を浴びる」機能により、暗いところにいると日の光を求めて歩き回り、無事日向にたどり着くとLEDを光らせながら気持ちよさそうに日光浴をするようになっている。「水をおねだりする」機能は、土が乾くと水場に近寄って、フリフリしたり光ったりして、人に水をもらえるようおねだりする機能で、盆栽がまるでペットのように振る舞うことで、人がより植物を愛らしく感じられることを目指しているという。そのほか、土壌センサや安定した歩行制御を実現するための9軸センサー、フィルム太陽電池、ワイヤレス給電などが搭載され、BonsAIの機能を支えているということだ。
同社は、BonsAIのプロジェクト始動に際し、縁側でお坊さんと人生について語るコンセプトムービーと、そのメイキング動画を公開している。