伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は3月2日、大分銀行から定型業務の自動化に必要なRPA(Robotic Process Automation)ツールの導入および開発を受注したと発表した。
昨今、パソコンの入力作業やデータの集計・加工などの単純な定型業務を自動化するRPAに注目が集まっているが、金融機関ではマイナス金利政策やFinTech企業などの急速な進展を受けてITの活用が進んでおり、大分銀行でも生産性を上げる施策としてRPAの導入を決定した。
同行では、2017年10月から自動化できる定型業務の洗い出しを進め、報告書の作成や集計業務を含めた92項目を特定。すでに融資に関する月次報告資料の作成業務を自動化し、年間80時間以上の削減効果を見込んでいるという。
順次、業務へのRPA適用に関する検証を行い、2018年度上期にはローン実績や各種資料の作成、支店の営業報告集計などを含めた13の業務にRPAの適用を予定している。期待する削減効果は最大6019時間で、定型業務を効率化し、顧客サービスの強化を図る方針だ。
CTCは、RPAの活用についてシナリオ設計からツールの導入・開発、検証作業や効果の測定を担っている。今後も、金融機関をはじめとした様々な業種のお客様にもRPAを活用したサービスを展開することで、企業の生産性の向上に貢献していく考えだ。