AGC旭硝子(AGC)は2月28日、新商品開発プロジェクト「GLASS INNOVATION CHALLENGE」最終報告会を開催した。
「GLASS INNOVATION CHALLENGE」は、AGCの社員が公開募集に応募した人と共同で、新製品を開発するプロジェクト。一般公募者を中心としたチームがコンセプトをひとつずつ提案し、その中から製品化するものを選出するフローで進められた。
最終報告会は、一般応募者による10分間のプレゼンテーションが行われ、その直後に都度簡易な講評を行うなど、インタラクティブなやりとりの中進められた。
審査の結果、最優秀賞には「IoTを取り込んだAI多機能ガラスブロック『AGM(AGC Glass Module)』」(工業デザイナー 江藤太郎氏)、優秀賞には「お掃除楽ちん! ガラストップ風呂壁」(マーケティングプランナー 藤原真紀)が選出された。また、特別賞として、風を取り入れるガラス「Wind-oh! GLASS」(プロダクトデザイナー 徳田周太氏)および「空間や素材に溶け込む見えないガラス照明」(プロダクトデザイナー 鈴木晴也氏)が同賞を受賞した。
同社 CTO 技術本部長の平井良典氏は、審査発表後の寸評として、「(AGCは)BtoBの会社だが、そうであってもBtoB"toC"の考え方を持たないと、新たなアイデアは生まれてこない」とコメント。同社の先進性を示す事例として、アウディ A8のインテリアに同社の曲面ガラスが採用されたことを挙げ、「コンテストでの提案は住空間の提案が中心だったが、モビリティの空間と同様これから変化していく領域」として、発表された意欲的なアイデアを評価し、場を締めくくった。
なお、今回選ばれた4件のアイデアすべてについて、前向きに製品化を検討する方向で進行していくとのことだ。