グローリーとアイホンは3月1日、事業拡大を目指し、グローリーの顔認証とアイホンのカメラ付ドアホン端末を使った「顔認証入館システム」の開発と販売において協業し、5月中旬に製品を発売開始すると発表した。
近年、社会課題である待機児童の解消のため、国の助成を受け各地で企業内保育所が設置されつつあるが、保育士などの労働力不足から保育児童を十分に見守る環境を整備することが難しくなってきているという。
グローリーは本社敷地内の社内保育所において同社の顔認証システムを応用し、送迎者の来訪を保育所内へ通知する「来園者管理システム」を2016年12月からテスト運用しており、同システムは保育所入口横のカメラ付ドアホン端末により登録保護者を顔認証し、ドアの解錠と館内への来訪者の通知を自動で行う。
同社の社内保育所にて1年間にわたり、テストした結果、カメラ付ドアホン端末による顔認証が実用化レベルであることが確認でき、今回アイホンの「IXシステム」の新モデルとグローリーの顔認証入館システムを組み合わせたシステムを開発・販売において協業することを決定した。
今後、両社は顔認証入館システムを保育施設のほか、セキュリティが重視される施設などに広く展開していくという。また、両社の技術による新たなソリューションの創出も目指す方針だ。