ヤマハと大阪市交通局は3月1日、大阪市営地下鉄の駅構内において、ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化システムである「おもてなしガイド」を利用する多言語案内サービスの実証実験を開始した。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

同実験におけるサービスの名称は「『おもてなしガイド』対応アナウンス放送」。地下鉄の運行見合わせ時の案内やマナー啓発などの音声放送を多言語化するとともに、利用客のスマートフォンなどに放送内容を多言語に翻訳した文字として表示し、訪日外国人や音声を聞きづらい利用客などへの情報提供の充実を目指す。

実施駅は、御堂筋線の梅田駅、御堂筋線・千日前線のなんば駅、御堂筋線の天王寺駅の3駅。音声放送の実験では、駅係員がタブレットに登録済みの文章を状況に応じて選択し、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語による、運行案内やマナー啓発といった音声案内放送を実施する。

文字表示では、おもてなしガイドアプリをダウンロードした利用客のスマートフォンなどに、同4言語から利用客が選択した言語で放送内容を文字化して表示。なお、対応言語は今後増加する予定だ。

両者は今回の実証実験を通じ、その有用性を検証しながら、今後の展開を検討し、利用客が安全・安心に地下鉄を利用できる環境作りに取り組んでいく。