アクセンチュアは3月1日、フランスの自動車部品メーカーであるフォルシア、およびフランスの車載インフォテイメント企業であるパロット・オートモーティブと協力し、アマゾンの音声アシスタントサービス「Amazon Alexa」(以下、Alexa)が組み込まれたコネクテッド・ビークルの運転席と、エンターテイメントシステムのデモを開発したことを発表した。

このデモでは、パロット・オートモーティブの車載エンターテイメントシステム「NIS 8300」に2台のAlexaが直接組み込まれ、音声ビームフォーミング技術によって運転手と乗員を識別できるため、音声コマンドをAlexaに送ることができる。

  • 開発されたデモの外観

    開発されたデモの外観

デモに搭載されているAlexaは、スマートホームやアプリとの連携が可能。運転手や乗員は、パロット・オートモーティブが開発したAlexaの機能を使うことで、シートポジションの調整やシートマッサージ機能の作動、エアコン設定の変更、ビデオや音楽プレイリストのアップロードなど、さまざまなタスクを音声制御にて実行できる。

また、個人の好みに合った周辺のおすすめスポット情報や、現在地の気象情報などを受け取ったり、車内でToDoリストやショッピングリストを確認・更新したり、あるいは自宅で車内の温度を調整したりすることも可能となる。

アクセンチュアは今回のデモの開発にあたり、車載に適したAlexa、および運転席とAlexaをつなぐクラウドサービスの設計・構築・実装を行った。また、一人ひとりに合った音声サービスを、自宅や車内、オフィスなどさまざまな場所で一貫して利用できるように、ユーザー体験の設計も手掛けた。なお、このデモは、2018年1月5日に発表された提携における初めての取り組みで、世界最大の家電見本市「CES 2018」で公開された。