日本レストルーム工業会は、“だれでも安心して使えるトイレ環境”を目指して策定した「トイレ操作パネルにおける標準ピクトグラム(絵記号)」が、国際規格(ISO7000:機器・装置で用いる図記号-登録図記号)として2018年1月に登録されたことを発表した。

  • 登録されたトイレ操作系ピクトグラム6種類

    登録されたトイレ操作系ピクトグラム6種類

同ピクトグラムは、昨今の訪日外国人観光客の急増を受け、2017年1月に同工業会によって策定されたもので、2017年度から各社製品への採用が順次進められている。これにより、訪日外国人観光客を含むあらゆるユーザーが、観光・宿泊施設や公共のトイレを安心して分かりやすく利用できるようになるとしている。

今回、国際規格として登録されたことにより、海外製品も含め使いやすさが向上し、海外での温水洗浄便座の普及が進むことも期待されるという。また、今後、国際規格との整合を図るため国内規格(JIS)改正の検討を進める予定となっている。

同工業会は、今回の国際規格登録を、より多くの人に日本のきれいで快適なトイレを体験してもらう機会の増加につなげていくとともに、「温水洗浄便座」をはじめとする日本の"きれいトイレ文化"の海外でのさらなる普及・理解促進を目指していくということだ。