米Googleは2月23日 (現地時間)、同社が開発するAndroid向けのAR (拡張現実)フレームワークの正式版「ARCore 1.0」を発表、「ARCore SDK v1.0.0」を用いて開発されたARCore対応アプリの配信をPlay Storeで開始した。
ARCoreは、専用ハードウエアを必要としたARプラットフォーム「Tango」の技術をベースに、一般的なスマートフォンを用いて、スマートフォン上でARを実現できるようにしたフレームワークだ。スマートフォンのカメラとモーションセンサーを用いて、周囲の空間、明るさや色、平面や物体の形状などを認識し、スマートフォンの傾きや動きをトラッキングしながら、実景に仮想的なオブジェクトを重ね合わせる。昨年8月に発表され、プレビュー版の提供が行われていた。
v1.0では環境認識が向上し、平面だけではなく、ポスターや箱、家具、カップといった様々なものの表面に仮想アセットを配置できるようになった。また、Android Studioのベータ版がARCoreのエミュレータをサポートし、アプリのAR環境の様子をPCで確認できる。
v1.0リリース時点でARCore対応アプリを使用できるスマートフォンは、GoogleのPixel 2シリーズ/Pixelシリーズ、SamsungのGalaxy S8シリーズ/ Note8/S7シリーズ、LGのV30シリーズ、ASUSのZenfone AR、OnePlusのOnePlus 5など13機種。