NTT都市開発は2月22日、東京大手町に4月2日オープン予定のシェアオフィス「LIFORK 大手町」を、メディア向けに公開した。
LIFORKは「LIFE」と「WORK」を掛け合わせた造語で、「『時間』と『場所』をフレキシブルに使い、自分らしい働き方を、実現したい人たちへ。人と人、人と街がつながり、新たなスタイル、価値観が生まれる場所」がコンセプト。
4月に東京の大手町と秋葉原2カ所をオープンし、今後、他の駅にも展開する。
LIFORKは、ラウンジ、会議室、ワークプレイス、キッチン、バイクポート、休息、保育、プレイルームの各施設を、場所に応じて組み合わせて提供する。
NTT都市開発 経営企画部 LIFORK担当 次長 今中啓太氏は、「単なるシェアオフィスではなく、時代の価値観の変化に応じて、いろいろな機能を持たせていきたいというのがLIFORKの基本的な考え方だ」とコンセプトを説明した。
「LIFORK大手町」では、「Creative Platform~自分らしく、はたらく、つながる~」をコンセプトに、コンシェルジュサービス付きの多様なワークスペース(ラウンジ、デスク、ブース、ミーティングルーム、シェアオフィス・プロジェクトルーム)、会員向けセミナーや期間限定サービス等が行われるイベントスペース、自転車通勤をサポートするロードバイク用室内駐輪スペースやシャワースペース、保育所などの環境を提供。 床面積は830㎡だ。
ワークススペースは、共用スペースが利用できる「ラウンジ会員」(月30,000円)、3名/12.6㎡~16名/38.2㎡の占有スペースを提供する「オフィス会員」(月384,000円~1,158,000円、1日単位で共用スペースが利用できる「ドロップイン」(3,500円)の3種類を用意。
そのほか、自転車通勤を行う人をターゲットに自転車置き場を提供する「BIKE PORT」(月15,000円~)、7:30~20:30(月~土)まで利用できる企業主導型保育園も併設される(本文中で表記の価格はすべて税別)。
これらの施設を利用する人は、1時間1,000円(1日の最大料金は3,500円)でラウンジが利用可能だ。
シェアオフィスというと、通常、自宅や会社から離れているという人向けに提供するのが一般的だが、「LIFORK大手町」は、大手町近郊で働くエリートワーカーが対象。あえて職場が近い人をターゲットにしていることについて、NTT都市開発 経営企画部 LIFORK担当 担当課長 東田中成佳氏は、「大手町で働く人は、エクゼクティブな人が多く、どういう空間で、どういう生活をしたいかという考えをもっている。キーワードはラグジュアリーだ。職場の近くでももう一人の自分のコミュニティーや学ぶ場として提供する。われわれのアンケート調査では、仕事場と違う空間を持ちたいというニーズは少なからずある」と回答した。
月3万円と、相場よりもかなり安めに価格設定したことについては「ポケットマネーで出せる金額」にしたという。
一方の「LIFORK秋葉原」は、自分の世界観を持ち、それを自由に創り上げていくクリエイターがターゲット。1名用(2㎡、月55,000円)~8名用(20㎡、月360,000円)の占有スペースを提供する「ワークルーム」、ショールームやキッチン、ダンス教室など様々なスタイルで利用いただける「スタイルルーム」(30分2500円~9,000円)のほか、企業主導型保育園も装備する。