Intelは2018年2月20日(米国時間)、「Latest Intel Security News: Updated Firmware Available for 6th, 7th and 8th Generation Intel Core Processors, Intel Xeon Scalable Processors and More」において、セキュリティ脆弱性に対応した新しいマイクロコードの提供を開始したと伝えた。
更新されたマイクロコードはOEMカスタマーおよびパートナーに提供し、ユーザーはOEMのファームウェアアップデートを通じて新しいマイクロコードを入手することになるという。
公開されたマイクロコードはKaby Lake、Coffee Lake、Skylakeなどをベースとするプロセッサを対象にしたもの。現段階ではマイクロコードのみのダウンロードは提供されていない。
Intelはプロセッサの脆弱性「Meltdown」「Spectre」が明らかになった後、Spectreによる影響を軽減する機能を取り込んだマイクロコードを公開していたが、このマイクロコードにはシステムの再起動や予期せぬ動作を引き起こす問題が存在することが判明。後日、同マイクロコードの提供を中止し、使用の停止を呼びかけていた。
今回提供されたマイクロコードはOEMカスタマーおよびパートナーへの提供に限定されているほか、対象のプロセッサも最近のものに限定されている。より古いプロセッサに対応したマイクロコードや、マイクロコード単体でのダウンロードの提供などは今のところ実施されていない。