シーメンスPLMソフトウェアは、モバイル・ネットワークのエッジにおいて無線制御基地局と無線ヘッド(マスト)間のリンクで構成されたフロントホール・ネットワーク向けのテストソリューションプロバイダであるフィンランドSarokal Test Systemsを買収することで合意したと発表した。

Sarakalの製品は、設計早期から実装、フィールド・テストに至る4Gおよび5Gネットワーク・デバイスの開発、テスト、 検証のために、チップセット・ベンダやフロントホール機器メーカー、電気通信事業者などに使用されており、シーメンスPLMでは、同社を買収することが、EDAとIC業界における自社の存在感を高めることにつながると説明している。

また、フロントホール・テストに関するSarokal特有の専門知識が加わることにより、Veloceエミュレータのユーザーに独自の優位性を提供できるとの予想をシーメンスPLMでは披露しているほか、Sarokalのテスター・テクノロジーとメンターのVeloceエミュレーション・プラットフォームの統合により、4Gおよび5Gデザインの妥当性確認と正確でタイムリーなプレ/ポスト・シリコンテストの 『シフトレフト』を実現できるようになるともコメントしている。

なお、同買収は2018年第1四半期中に完了する予定だという。