NECは2月16日、訪日外国人の接客が生じる空港やホテル、百貨店などに向け、外国語でのコミュニケーションを支援する「多言語音声翻訳サービス」専用の業務用小型端末を2018年3月31日より販売開始することを発表した。
「多言語音声翻訳サービス」は、2017年11月に販売開始した接客業向けの音声翻訳サービス。今回、これまでのスマートフォンやタブレットでの利用に加え、業務用小型端末を提供することで、接客カウンターや店舗レジにはタブレットを、利用エリアが広い接客現場では接客スタッフ一人ひとりが業務用小型端末を携行するといった幅広い業務シーンへ適用できるようになる。
また、小田急百貨店では、春節に向けたインバウンド向けおもてなし施策の1つとして、スマートフォンでの「多言語音声翻訳サービス」を活用した実証実験を1月26日より新宿店において実施しており、業務用小型端末も活用する予定だ。実証実験では、訪日外国人が多く訪れる本館1階~3階のスタッフと同4階外国人顧客サービスカウンターにて同サービスを利用し、来店客の困りごとに迅速に対応することで快適なお買いものをサポートする。
多言語音声翻訳サービスの月額利用料は3000円/IDで、業務用小型端末は端末が4万2000円/台、通信料が月額1000円/台だ。キッティング費用と事務手数料は別途必要。