ロビットは、2017年8月に愛知県豊田市による「市内製造企業と全国のベンチャーとのマッチング事業」に採択され、このたび2月2日、豊田市ものづくり創造拠点SENTANにて開催されたDemoDayにて、ふたつのプロジェクトの成果を発表した。

  • AI技術を活用した外観検査の自動化プロジェクト

    AI技術を活用した外観検査の自動化プロジェクト

同社は、スマホ連動型のカーテン自動開閉機、「めざましカーテン mornin' plus」などを開発・販売している、ものづくりベンチャー企業。

今回、同社が成果を発表したプロジェクトは、AI分野の「機械学習を用いた自動外観検査装置の開発・検証プロジェクト」、IoT分野の「工業用ミシンのIoT化プロジェクト」のふたつ。

機械学習を用いた自動外観検査装置の開発・検証プロジェクトでは、同社の自動外観検査装置「AIVIS」を活用し、自動車内装用樹脂部品の自動外観検査システムおよび自動車用電池部品の傷深さ推定アルゴリズムを開発した。

自動車内装用樹脂部品の自動外観検査では、外観検査に用途を絞った自社開発ロボットとAI技術を活用した画像処理アルゴリズムを活用したシステムを開発し、検査したい部品を置くだけで検査員の代わりに部品表面の塗装時に混入した異物などを自動的に検査することに成功した。

また、自動車用電池部品の検査では、AI技術を活用した弊社独自の画像処理アルゴリズム用いることで、傷の深さが50um以下の微細な傷に対して±10umの精度で傷の深さを推定することに成功した。傷の深さ推定だけではなく傷の有無についても同時に検査しており、検査員と同等水準の検査精度を達成した。

一方、工業用ミシンのIoT化プロジェクトでは、自動車用縫製部品に使用する工業用ミシンに弊社が開発したIoTシステムを組み込み生産データの見える化を実施した。開発したシステムはマッチング企業様の生産設備に試験導入されており現在も稼働している。システムを通じて取得したデータは、マッチング企業様と共に解析作業を行い、生産性改善や工程改善の検討を行っている。