NECソリューションイノベータと極洋、極洋食品、東北大学大学院工学研究科 情報知能システム研究センターは2月13日、共同で水産加工品の生産工程の"見える化"に関する実証実験を行い、生産効率の向上につながる効果が得られたことを発表した。

同実証実験は2017年8月から11月にかけて実施したもので、生産ラインを撮影したカメラ画像をAI技術を用いて診断し、生産個数の計測や2級品の検出などの精度検証を行った。極洋および極洋食品の水産物を中心とした水産加工製品生産技術、東北大学が持つ高精度の画像処理技術学術研究と、NECソリューションイノベータが有するAI技術が活用された。

  • 実証実験における撮影ポイント

    実証実験における撮影ポイント

実験の結果、調理工程の生産個数の計測において、99%以上の精度を実現。また、生産ラインの撮影画像1枚あたり0.05秒以内で2級品を検出し、一部の水産加工品において、調理と2級品発生原因との関連の可能性を確認できたという。

  • 見える化画面(イメージ)

    見える化画面(イメージ)

今後も4者は、生産現場のさらなる効率改善や熟練者の技術の継承、生産工程の省人化などにおいて共創することで、持続可能な水産加工品業の実現を目指すとしている。