エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTTコムウェア)は8日、DevOps推進のための開発環境クラウドサービス「SmartCloud DevaaS 2.0」の機能強化を発表した。
「SmartCloud」は、NTTグループのシステムインテグレーターとしての実績がある同社がコンサルティングから計画策定、構築・移行から運用までを広くサポートする各種ソリューションやSaaS、シンクライアントやICT基盤サービスなどユーザーニーズに合わせたクラウドを提供する企業向けのクラウドサービス。
SmartCloud DevaaS 2.0は、SmartCloud上でソフトウェア開発に必要な環境を提供するサービスで、開発者向けWebポータル、仮想デスクトップで提供される開発用クライアント、CI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery:継続的インテグレーション/デリバリー)が備わる。ダッシュボードから各開発クライアント、CI/CDサーバーにあるツールの実行、試験用サーバーの起動とGUI操作で制御。需要に応じた仮想マシンの作成、CI/CDプラットフォームを使った試験やビルド/デプロイの自動化とクラウド上でセキュアに開発工程を進められる。
8日、同社はこのSmartCloud DevaaS 2.0において、コンテナ化したアプリケーションの各種クラウドへのオーケストレーションへの対応、アジャイル開発での利用が進むJiraやConfluenceなどAtlassian製品を含むCI/CDツールや試験用サーバーの拡充、開発環境リソースポータルの日本語/英語対応を含む機能向上を発表した。
コンテナベースのアプリケーションを各種パブリッククラウドへのデプロイを可能とすることで、従来必要だった商用環境設定の構築作業を削減、開発スピードの向上に貢献できる。クラウド上で開発し、クラウド上に配備するクラウドネイティブな アプリケーション開発への対応を強化することで、企業のDevOpsを推し進める。同社のSmartCloudをはじめ各種パブリッククラウドへの対応は2018年度より順次予定している。
また同社では、DevaaS2.0のOpenStack基盤部分やKubernetesを活用したSoE(System of Engagement)向け商用基盤提供なども予定していることを明かしており、デジタルトランスフォーメーションの進展とさらなる"DevOps"推進を目指す。