レオパレス21は2月8日、AI insideと共同で、AI insideの持つAI(人工知能)「Neural X」を活用した、賃料設定の意思決定のサポートおよび物件運用の最適化を図る賃料査定システムを開発し、2018年2月1日より導入を開始したと発表した。

同システムの導入により、全国の管理物件(約57万戸)における1部屋ごとの賃料を機械的に算出することが可能となる。また同社では、「賃料の適正化」「賃料設定の戦略的な展開」「顧客サービスの向上、社員のワークライフバランスの向上、コスト削減」という3つの効果を得ることができるとしている。

  • AIによる賃料算出の要素イメージ

    AIによる賃料算出の要素イメージ

  • ディープラーニングによる賃料算出イメージ

    ディープラーニングによる賃料算出イメージ

賃料の適正化では、物件本来の価値に基づいた価格を機械的に算出することで賃料の適正化が可能となり、これにより入居者へ適正で透明性の高い賃料での部屋提供を実現する。

また、賃料設定の戦略的な展開として、契約実績やその他外部要因を分析・学習することで、物件の市場での値動きを予測することが可能となることから、賃料設定をより戦略的に展開することを目指す。

顧客サービスの向上、社員のワークライフバランスの向上、コスト削減については、賃料設定するために人が作業をしていた情報収集等の業務が自動化されることで、業務軽減によるコスト削減を見込んでおり、併せて、軽減された業務時間をさらなる顧客サービスの向上に振り分けることが可能となるほか、社員のワークライフバランス向上を実現するとしている。