NTTデータ先端技術は7日、オープンソースの統合運用管理ソフトHinemosの最新バージョン「Hinemos Ver.6.1」の提供をGNU General Public License(GPL)ライセンスでGitHubに公開した。
運用管理をOSSで実現したいというニーズからIPAのオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業のひとつとしてスタートしたHinemos。2005年8月から混在するサーバ環境の統合的な管理を目的として開発されVer.6.1へと至っている。管理対象の情報を保持するリポジトリと各機能を提供するサーバHinemosマネージャ(Linux/Windows)、オペレータが利用する操作端末であるクライアント(Linux/Windows)、管理対象マシンとなるHinemosエージェントを基本構成に監視項目や対応エージェントを増加させており、プライベート/パブリック、オンプレミスが混在するマルチプラットフォームに対応したシステム稼働状況の監視を実現する。
ver.6.1は、将来予測監視、変化量監視、相関係数監視、収集値統合監視など運用のためのデータアナリティクスを実現する各機能が搭載するほか、パケットキャプチャやバイナリファイル監視といった多彩な新機能を備える。日本生まれのオープンソースとして、運用管理ツールとして基本機能は公開されており、メニューやマニュアル関連など日本語コンテンツも充実している。
コントリビュートするNTTデータ先端技術の公式サイトには、Hinemosの歩みや各種情報が掲載されており、GitHubにはインストールマニュアル(PDF/103ページ)、ユーザーマニュアル(PDF/534ページ)、管理者ガイド(PDF/136ページ)と充実した日本語マニュアルが設置してある。
なお、同社はエンタープライズ利用ニーズに応えるサブスクリプションや 導入、アライアンスソリューション、研修サービスなどHinemosを起点としたサービスも展開しており、4月11日は東京コンファレンスセンターで無料の製品発表イベント、16日から20日にかけて札幌、仙台、大阪、広島、松山、博多の6都市でセミナーを開催する。詳細は同社の公式サイトに掲載されている。