デルとEMCジャパンは2月7日、SDS(Software Defined Storage:ソフトウェア定義型ストレージ)用途からエッジ、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)など幅広いワークロード向けにAMD EPYCプロセッサ搭載のサーバ3製品を発表した。
今回、新たに「Dell EMC PowerEdge R6415」「Dell EMC PowerEdge R7415」「Dell EMC PowerEdge R7425」の3製品を提供する。いずれもAMD EPYCプロセッサを搭載している。
第14世代「Dell EMC PowerEdge」サーバポートフォリオを拡大するラインアップとして、多様化するワークロードの要求に応えるという。最大4TBの大容量メモリを持ち、DBMS(データベース管理システム)やアナリティクスワークロードにも対応を可能としている。
AMD EPYCは最大32コア、8メモリチャネル、128 PCI Expressレーンを持ち、「iDRAC 9」と「Quick Sync 2」によるオートメーション機能と、ハードウェアからファームウェア、BIOSまでをエンドツーエンドに保護する統合されたセキュリティ機能を提供するほか、製品の保守サポートも従来通り、宮崎カスタマーセンターを拠点としてファーストコールから国内で対応する。
R6415はエッジに適し、最大32CPUコアの1Uラック型の1ソケットサーバ。最大10本のPCIe NVMe SSDと2TBのメモリの搭載を可能としている。
R7415はソフトウェアデファインドストレージに適し、AMD EPYCベースのVMware vSAN Ready Nodes認証モデルとなった2Uラック型1ソケットサーバ。
さらに、vSAN 4ノードクラスタあたり、ソフトウェアライセンスのほか、システム全体のTCO(総所有コスト)を最大20%改善(2017年1月のDell EMC社内調べ。Dell EMC R7415と一般的な2ソケットサーバの類似構成での比較)する。最大2TBのメモリ容量と24本のNVMe SSDを搭載でき、スケーラビリティとストレージI/Oを向上が図れるとしている。
2ソケットサーバのDell EMC PowerEdge R7425はHPCに適し、従来の一般的な同等マシンと比べ、コンテナ、ハイパーバイザー、仮想マシン、クラウドコンピューティングの各分野で最大24%優れたパフォーマンス(2017年11月にDell EMC社内で実施したSPECjbb2015MultiJVM(critical-jOPS)の結果と、他社がSPEC.orgに提出したスコアとの比較)を記録。
また、HPCでは流体解析(CFD)の絶対性能で最大25%の性能向上(2017年11月にDell EMC社内で実施したANSYS/Fluentベンチマーク結果)を記録している。
なお、R6415、R7415、R7425はいずれも、すでにVMware vSAN Ready Nodes認証を取得しており、SKUと構成を公開している。価格(税別)は、R6415が67万6500円~、R7415が73万6100円~、R7425が91万1800円~。