GMOクラウドは2月7日、企業のIoTビジネス化をサポートするサービス「IoTの窓口 byGMO」において、ディープラーニング技術の活用により、高精度に物体検知ができるコンピュータビジョン(カメラ)を開発したと発表した。
同社はトーハンが展開する「ほんをうえるプロジェクト」と共同で2018年2月1日より、このコンピュータビジョンを活用した店頭での購買行動を検知する実証実験を、東京駅八重洲南口の「八重洲ブックセンター本店」で実施している。
実験では、本が積まれている平台や棚の上部にコンピュータビジョンを設置し、対象書籍の「ピックアップ回数」を精緻にカウント。コンピュータビジョンにはディープラーニングによって対象書籍のデータの特徴を認識した学習済みAIモデルが搭載されており、来店客が対象書籍を手に取るたびに自動でカウントして、1時間ごとの集計データを数値化する。
これにより、店舗は取得した「ピックアップ回数」データと売上データを照合することで、これまでPOSでは捕らえることができなかった「棚に戻された回数」を把握することが可能になる。
今後「IoTの窓口 byGMO」およびトーハンは、このコンピュータビジョンを応用し、万引き防止サービスや、自動精算による無人店舗の実現なども検討していくとしている。