ネットワーク機器やセキュリティ対策ソリューションを提供するマクニカネットワークスは2月6日、米Finisar製の光トランシーバー(SFP+、QSFP、QSFP28など)の販売を開始した。

データセンターなどで運用されるネットワークインフラ設備において、FacebookのOCP (Open Compute Project)に代表されるオープンテクノロジーの採用が世界的に広まっており、ハードウェア、OS、アプリケーションなどが包括的に提供されていた従来のモデルとは異なり、オープン化されたネットワークでは企業の環境に合わせた最適なハードウェア、OS、アプリケーションなどを選択してインフラシステムを構築することで、メンテナンスの容易性、消費電力の削減や投資コストの抑制が見込まれている。

電気信号と光信号を相互変換し送受信する光トランシーバーにおいても、スイッチやサーバベンダーの製品の一部としてではなく、ユーザーの環境に最適な光トランシーバーの導入による同様の効果が期待されているという。

マクニカネットワークスが販売を開始する光トランシーバーを提供しているFinisarは、トランシーバー専業メーカーであり、世界中の大手スイッチ、サーバベンダーの製品に採用されている。

同社の光トランシーバーは、構成する主要部品(IC、発光素子、受光素子)、それらのパッケージング、最終組立からテストまで一貫して自社の技術・設備を採用し、最先端技術を用いた製品を安定した品質・供給体制で提供しているという。

また、光トランシーバーとしては量産工場をマレーシアと中国に構え、急速に拡大するトラフィックに伴う光トランシーバーの需要拡大に対応している。

これまで、マクニカグループでは半導体や電子部品などを扱う子会社を通じて、Finisar社の最先端技術を用いた光トランシーバーを日本国内の大手通信システムベンダーを中心に提供しており、今回のマクニカネットワークスによる販売開始で、データセンターや通信キャリア、コンテンツプロバイダーなどのユーザーのインフラシステムに最適な光トランシーバーを提供していく考えだ。