ソーシャルゲームの開発などを手がけるオルトプラスは2月6日、ブロックチェーン技術を用いた多機能通貨プラットフォームの実証実験を開始することを発表した。
今回の実証実験では、同社がブロックチェーン技術を利用して開発したプラットフォーム基盤上で社内仮想通貨JOYの発行を行い、従業員への配布を行うことを通してサービス化に向けた実体的な情報収集を行う予定。JOYはジュース、コーヒー、お菓子などの購買に使えるほか、決済用端末「JOY Cashier」を実証実験に参加する店舗に配布することにより、飲食店などでもJOYを利用できるようになる。
同社は、決済手段としてだけではなく、社内活性化の仕組みとして従業員間での送付や、毎朝定時に出勤した従業員への付与、社内外へのイベントへの登壇、参加レポートや課題図書の読書レポートの提出など、社員が自主的に行う行動に対して無償付与する仕組みを作ることで、従業員の自主的な活動活性化にもつながると考えている。
また、ゲーム事業において蓄積したノウハウを活用したゲーミフィケーションと組み合わせた社内活性化の仕組みを構築するとともに、従業員の活動に応じて補填される「減価通貨」と類似したトークンを発行し、社内活動に対してどのような影響を与えるかのデータを取得する実験も行う予定だ。
実証実験の期間は1カ月を予定しており、その後は実証実験に参加するパートナー募集やサービスローンチに向けたさらなる基盤の強化を行っていく。