東日本旅客鉄道(JR東日本)は2月6日、オープンイノベーションによる共創活動を加速するため、ベンチャー企業に対する出資および協業推進を行う「JR 東日本スタートアップ株式会社」を2月下旬に設立することを発表した。

JR東日本は2017年4月より、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していく「JR 東日本スタートアッププログラム」を行ってきた。JR 東日本スタートアップを設立することで、優れたアイディアや先端技術を持つベンチャー企業とともに、JR 東日本グループの経営資源を活用して、未来をつくる新たなビジネスやサービスを創出することにより、地域のより一層の活性化と豊かな暮らしづくりに貢献していくとしている。

  • 「JR 東日本スタートアップ」設立

    事業イメージ

出資する事業領域としては、小売、飲食、交通、観光、インバウンド、物流、IoT、AI、決済や地域活性化に資する事業などJRグループとの事業シナジーを見込める領域で、特に次のテーマの実現に繋がる事業領域を想定している。

テーマは、「人・モノ・情報をタイムリーに結び付け、利便性を高めるサービスの創出」「出発地から目的地までをスムーズにつなぐ快適な移動の創造」「より安心・安全な輸送、サービス向上に資する技術革新」「魅力あるサービスの提供を通じ、国内外の多様な人々が集い楽しめる場としての駅づくり」「地域の雇用・移住・観光の促進」「環境負荷の少ないエネルギーや安全で安定した食糧の供給など社会的課題の解決」の6つだ。