東京都中野区は2月5日、NTT東日本の東京事業部と協定を締結し、中野サンモール商店街内でネットワークカメラを利用した画像解析で来街者属性分析の実証実験を2月9日から3月末までの予定で実施すると発表した。
中野区では、都市のグローバル化の推進により増え続けている観光客など国内外の来街者に対し、同区の魅力ある観光情報を発信するとともに、災害時の情報提供や区民サービスの向上に向けて、公衆無線LAN(「Nakano Free Wi-Fi」)の提供や区内来訪者の動線分析などの取り組みを進めてきた。
また、NTT東日本はWi-FiとIoT技術を組み合わせたIoTに関する実証実験を実施しており、利用客のニーズに合わせたサービスを随時検討し、提供している。
今回の実証実験では、両者と中野サンモール商店街振興組合が協力し、中野駅北口エリアの来街者の通行量や属性を把握し、データを蓄積した結果の解析から来街者の傾向分析を行う。
同区では、実証実験により得たデータと解析手法の有効性を確認し、ほかの地域でのデータ解析も実施することで、今後の同区のシティセールス戦略や観光プロモーション、商店街振興策など、同区の多様な地域振興に利用できるかを検討していく。
実験の内容は、中野サンモール商店街の駅北口側入口2拠点でのネットワークカメラによる属性情報取得・調査分析とし、画像データから取得する属性情報は、通行人数・年齢層・性別。なお、カメラが取得する画像データは即時廃棄し、人数・年齢層・性別以外は記録・保存しないという。