ワークスモバイルジャパンと豆蔵ホールディングスの事業会社である豆蔵、SAPジャパンの3社は2月2日、各社ソリューションの連携に関して協業を行うことで合意した。

今回の協業合意に基づき、3社はビジネス版のLINE「LINE WORKS」とSAPのクラウドERPである「SAP Business ByDesign(エスエーピー・ビジネス・バイデザイン)」、中小企業向けERPである「SAP Business One(エスエーピー・ビジネス・ワン)」を連携し、2018年4月から提供を開始する。

両製品の連携においては、豆蔵が技術提供と開発協力を行い、同社の対話型AIエンジン「MZbot」を搭載したチャットボットおよびRPA(Robotic Process Automation)技術を活用。

LINE WORKSには、チャットボットを仮想ユーザーとして登録可能となり、MZbotを介することで、LINE WORKSをインタフェースにして、メッセージを送るような形でERPシステムにアクセスし、在庫確認、発注処理などのさまざまな業務を実行することができるという。

チャットボットはSAP Cloud Platform上で稼働し、SAP HANAのリアルタイム技術を活用するため、瞬時の返答を可能としている。

今回の協業により、ワークスモバイルジャパンはビジネスユーザーに広く普及するSAPソリューションのUIとしてLINE WORKSを提供することで、ユーザーの拡大を図る。

また、豆蔵は同社製品のSAPユーザーへの展開強化を図ることに加え、SAPソリューションの利便性向上に取り組むことで、同ソリューションを取り扱うグループ企業も含めた売上向上を目指す。

さらにSAPジャパンは、これまでERPをはじめコンピュータシステムを使用してこなかったユーザーに対して利用を拡大するとともに、既存ユーザーに対しても外出先からのERPシステムへのアクセスを容易にするなど、より利便性の高い機能を提供するという。