日立オートモティブシステムズは2月2日、茨城県ひたちなか市の一般道において、自動運転の実現に向けた走行実証試験を同5日~16日に期間で実施すると発表した。
今回の走行実証試験では、茨城県が実施する「いばらきロボット実証試験・実用化支援事業」の一環として同県の支援により行い、同社初の一般道における走行実証試験。
これまで、同社は日立グループのクラリオンとともに、同県の支援を受け、ひたちなか市の高速道での走行実証試験(2016年4月)や、ひたちなか市にある自動車安全運転センター 安全運転中央研修所の模擬市街路において、一般道での自動運転を想定した走行実証試験(2016年12月~2017年3月)を行うなど、自動運転の実現に向けた実証試験を重ねてきた。
模擬市街路における走行実証試験では、複数のセンサを統合し、自動走行に必要となる高度な認識性能を実現するセンサーフュージョン機能について、一般道における課題を抽出した。
具体的には、高速道と違い、対向車や歩行者、自転車、さまざまな形状の交差点の走行など、複雑な周辺環境でも正確に検知対象を認識する点や、特に交差点の場合では低速で大きく旋回しながら的確に検知対象を認識する点で課題があることを確認した。
今回の走行実証実験では、これらの課題に対し、車両に設置するセンサの数や構成、配置の見直しにより、センサーフュージョン機能を拡張することで、一般道における自動運転に必要となる検知対象の的確な認識ができることを検証。
また、車両の正確な自車位置について、地図情報と地図ユニットから出力される自車位置情報を用いて、一般道における自動走行に必要なレベルで把握可能なことを検証する。