博報堂アイ・スタジオと東日本電信電話(NTT東日本)は2月1日、アウトドアアクティビティにおける来訪者への新たな「おもてなしサービス」の提供と、「安心・安全」の向上を目的に、北海道ニセコエリアにて機械学習を活用した自動写真撮影サービスの提供、およびスキー場における来訪者位置情報可視化のトライアルを共同で実施することを発表した。
同トライアルは博報堂アイ・スタジオが提供する自動撮影システム「capture」と位置情報可視化サービス「TREK TRACK」、NTT東日本が提供する「ギガらくサイネージ」「ギガらくWi-Fi」「フレッツ・あずけ~るPROプラン」を組み合わせることで実現する。
自動撮影システム「capture」を活用した、スキー中の写真撮影サービス
自動撮影システムでは、「capture」を搭載したスマートフォンにより、スキー場への来訪者の写真を自動的に撮影。来訪者は、通常撮影することが難しい滑走時の写真や家族・友人との写真を、専門スタッフに依頼することなく手軽に撮影できる。
撮影した写真データはオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~るPROプラン」にアップロードされ、ロッジ等に設置されたデジタルサイネージ「ギガらくサイネージ」で閲覧することが可能。サイネージで閲覧した写真は、Wi-Fi経由で自身のスマートフォンにダウンロードし、SNS等にも投稿できる。Wi-Fi環境の構築は、サポート付き簡単Wi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」により実現。また、写真は印刷して持ち帰ることも可能だという。
「capture」を用いた自動撮影は、機械学習を活用することで、特殊な機器を使わず高速な人物検出をスマートフォンのみで実現できるため、設置場所の制約がなく、さまざまな場所で撮影が可能だ。
自動撮影システムのトライアルは2018年2月23日~2018年2月25日、「ニセコモイワスキー場」で実施される。
「TREK TRACK」による新たなエンターテイメントの提供
スキー場における来訪者位置情報可視化のトライアルでは、「TREK TRACK」を使ってデバイスを持った人の位置情報を把握する。
博報堂アイ・スタジオの「TREK TRACK」は、IoTデバイスと、長距離無線技術であるLPWAを組み合わせることで、携帯電話が圏外になりやすい山岳地帯における利用者の位置情報を収集・可視化するサービス。IoTデバイスを持った利用者の現在地や行動の軌跡を、本人はもちろん、家族やスキー場管理者がスマートフォンやデジタルサイネージ上の3D地図で確認できる。これにより、自身が滑走した軌跡をSNSにアップロードする、友人グループ内で共有する等、新たなエンターテイメントを提供する。
また、来訪者の位置情報を可視化することで、道迷いや迷子の早期発見、パトロールの適正配置などの業務効率化にも活用できる。
「TREK TRACK」によるトライアルは2018年2月10日~2018年3月11日で、「ニセコモイワスキー場」「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」「ニセコアンヌプリ国際スキー場」にて実施される。デバイスの貸し出しおよびサイネージ設置はヌックアンヌプリ内の「スポーツたきぐち」で行われる。