東京空港交通と日本電気(NEC)は2月1日、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)とともに訪日外国人へのICTを活用したおもてなしサービスの実証実験を、成田国際空港および東京都内のホテルにおいて実施することを発表した。実証期間は2018年2月1日から約1カ月間。

  • ICTで訪日外国人の手ぶら観光をサポート

    実験のイメージ

同実証は、訪日外国人が空港で荷物を預けて周遊する「手ぶら観光」を行う際に「IoTおもてなしクラウド」に自らパーソナルデータを登録することでスムーズな旅行を実現するもの。空港のリムジンバス受付時に宿泊先ホテルへ「IoTおもてなしクラウド」を活用した情報連携を行い、適切なタイミングで荷物を配送することで、ホテルの宿泊者受入準備や管理の手間を削減するなど、旅行者と事業者双方の利便性を向上するサービスを検証する。

総務省が開催する「2020年に向けた社会全体のICT化推進に向けた懇談会」では、2015年7月に「2020年に向けた社会全体のICT化アクションプラン(第一版)」をとりまとめ、その実現に向けた取り組みが行われており、同実証は、この取り組みにおける、すべての旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境の実現に向けて、官民協力のもと推進している「IoTおもてなしクラウド事業」の一環として実施。同実証の成果を踏まえ、2020年に向けた社会実装を目指す。

JSTOは東京地区の「IoTおもてなしクラウド事業」における実証事業の総括を行い、東京空港交通はリムジンバスによる成田国際空港からの旅客輸送ならびに都内ターミナル駅までの手荷物配送および、自社システムを仲介した「IoTおもてなしクラウド」の活用実証を行う。そしてNECは、「IoTおもてなしクラウド」と各種サービスの連携支援を実施する。