ファナック、日立製作所、Preferred Networks(PFN)の3社は1月31日、産業・社会インフラ分野のエッジデバイスにAI技術を利用したインテリジェント・エッジ・システムの開発を目指し、4月2日付で合弁会社を設立することで合意した。

インテリジェント・エッジ・システムとは、クラウドと工作機械、産業機械、ロボットなどのエッジデバイスとの中間層においてAIを利用し、定時性を持ったリアルタイム制御を実現するシステムを指す。

新会社は、ファナックの工作機械・ロボットに関する技術・ノウハウ、日立の製造現場における制御技術をはじめとしたOT(Operational Technology:運用・制御技術)およびITの知見、PFNのディープラーニング技術や分散コンピューティング技術を融合させ、インテリジェント・エッジ・システムの開発を目指す。

合弁会社の設立後、事業性検証および事業計画の策定を行い、その後、実際のシステム開発や適用分野の拡大を図る計画だ。新会社の社長は、日立の執行役副社長を務め、4月1日付でファナックの副社長執行役員に就任予定の齊藤裕氏が兼任する。

3社は新会社での取り組みを通じ、インテリジェント・エッジ・システムなどの次世代制御システムの開発を進めることで、Society 5.0の実現に向けた協創を進めていく。