三菱電機は29日、クラウドを使わずに家電どうしを連携させることで、家電単体ではできなかった新しいサービスを提供できる技術を開発したことを発表した。
スマート家電の普及により家庭内の家電ネットワーク化が進み、新たな付加価値創出に繋がっていくことが期待されている。今回、同社が開発したのは、スマート家電がそれぞれのセンサーと機能を、ネットワークを通じて融通し合うことで役割を分担・協調させ、家電単体ではできなかった新しいサービスを提供する機器連携技術。
家電機器の電源オンオフにあわせてシステムを統制する家電を自動選択するため、スマート家電を買い足しや廃棄などによる接続機器の構成変更にも対応する。ユーザーが都度操作・調整する必要がない。
また、プログラムのメモリ使用量が少ないライブラリを開発。コンパクト実装(3MB)を実現し、家電に組み込まれているマイコンに搭載可能となっている。
なお、同社では、2020年度以降の実用化を目指し、研究開発を推進するとしている。