KDDIとウェザーニューズは1月29日、1kmメッシュの気象予測モデルと作業現場の気象情報を組み合わせた実証実験を、2018年3月から開始すると発表した。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

今回の実証実験では、5分ごとに更新する1kmメッシュの超局地的気象予測モデルと、屋外作業責任者が携行する気象センサで取得する気象情報を組み合わせることにより、作業現場単位で事前にゲリラ豪雨や雷などの情報を気象アラートとして、スマートフォンへリアルタイムに配信できるという。

気象センサは小型・軽量で簡単に持ち運ぶことができるため、頻繁に作業現場が変更になる場合でも、その場の気象情報の取得を可能としている。

  • 気象センサの外観

    気象センサの外観

また、各作業現場における作業者の入場状況や気象アラートを可視化した管理画面を提供することで、複数の現場を管理する安全衛生責任者は、作業現場の気象状況を一元的に把握可能できる。

今回の実験において、KDDIはIoT基盤を利用した気象アラートを発信する仕組みと、安全衛生責任者向け管理画面を提供する。ウェザーニューズは、超局地的気象予測モデルの提供および、屋外作業責任者向けスマートフォンアプリと気象センサを提供する。

さらに、メディアクリエイトコミュニケーションズの協力を受け、実際の屋外や高所での作業における実証実験の有効性の検証、安全管理ソリューションサービスの提供に向けた機能改善への知見を収集していく。

今後、実証実験の結果を生かし、屋外作業現場向け安全管理ソリューションサービスの提供を目指す。なお、ウェザーニューズは今回の実証実験でも使用する気象予測モデルを、APIとして「KDDI IoTクラウド API Market」に提供し、多様な分野における気象情報の利用を推進していく考えだ。