厚生労働省は26日、統計を取り始めた1999年以降でインフルエンザの推定患者数が過去最多になったと発表した。同省が統計のために定めている全国の定点医療機関から1月15~21日の1週間に報告があったインフルエンザ患者数は1医療機関当たり約52人で前の週と比べるとほぼ倍増。この1週間に医療機関を受診した推計患者数は283万人に上った。また年齢別では5~9 歳が約 59万人で最も多く、次いで10代が約40万人。子どもの患者が目立って増えている。

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    グラフ インフルエンザ流行の推移(作成/提供・国立感染症研究所、厚生労働省プレスリリースから)

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    (提供・厚生労働省)

同省によると、最近5週間に検出されたインフルエンザウイルスの型はA型(AH1型)とB型が同程度で、例年だと2月になって増えるB型が急増しているのが特徴という。

1週間1医療機関当たりの都道府県別患者数では鹿児島県が約87人と最多で、次いで宮崎県の約85人、福岡県の84人、大分県の82人、佐賀県の70人と続いた。

年齢別では、5~9歳、10代に次いで患者が多かったのは、0~4歳の約27万人、50代の約24万人、70歳以上の約23万人など。10代後半から20代、30代の若い人は比較相対的には少なかった。

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