スタディストは、同社のマニュアル作成・共有プラットフォーム「Teachme Biz」を2月1日より海外提供を本格的に開始することを発表した。
同社が浸透を目指すのタイの企業。キヤノンマーケティングジャパングループのMaterial Automation(Thailand)Co., Ltd.と日本駐車場開発株式会社のタイ現地法人であるNPD Healthcare Service (Thailand) Co., Ltd.のバンコク市内の2社とパートナー契約を締結し、ASEANでのサービス浸透を目指す。
国内では2018年1月時点で1,700社と導入実績を伸ばす同社。タイをはじめとしたASEAN諸国にはSOP(Standard Operating Procedures/標準作業手順書)の概念が浸透しているが、マニュアルやOJT教育が大半を占めていること、日系企業が約5,000社進出するなど顧客が見込めことを述べている。
提携行うMaterial Automation(Thailand)Co., Ltd.セールスエグゼクティブ服部 健太氏は、タイでは労働者が複数企業を経験しステップアップしていくことが一般的で、離職率が高く技術的ノウハウが根付かないという問題を抱えていることを挙げている。NPD Healthcare Service(Thailand) Co., Ltd.代表の兼松 竜太氏も、タイの日系企業においては人材定着率が低い点、人材育成へかける時間やサービス水準維持・ルール徹底の難しさが大きな課題となっていることを指摘している。スタディストでは、執行役員 グローバル事業部 部長の豆田裕亮氏が1月末より2社のサポートと販売体制を行い、製造業や飲食業、小売業を中心に半年で50社、2020年2月末までにASEANで400社の導入を目標にしている。
「Teachme Biz」は、スマートフォンとクラウドが連動したアジャイルなマニュアル作成・共有プラットフォームで、生産性を上げようとする日本企業でも導入が増加している。なかなか作成されないマニュアルが、標準化や生産性を阻害してしまう場合もあるが、画像や映像を使ったマニュアルを手軽に作成し、標準化することで業務効率化を図るツール。海外でも受け入れられるか?期待される。