KDDIは、法人向けに、3GPP標準規格のLTE-M(Cat.M1)に対応した、IoT利用に適した超小型のLTE-M通信モジュール「KYW01」の提供を、1月29日より開始することを発表した。価格はオープン。
「KYW01」は、携帯電話網を活用し、省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とする3GPPリリース13に基づくLTE標準規格「LTE-M(Cat.M1)」に対応したLTE-M通信モジュール。低消費電力技術のeDRXとPSM、広域なエリアカバレッジを可能とするカバレッジ拡張技術が特徴で、単三電池2本分の電源で10年以上の駆動や、LTEの通信エリアに加えて山間部や建物の奥などのエリアでも通信が可能となる。
さらに、通信モジュールの簡素化と独自のセラミック基板技術により、1円玉大の超小型化を実現している。電池による長時間駆動と小型化が可能となることで、ガス、水道などのスマートメーター、物流やウェアラブルなど、多種多様な分野でIoTを活用できることが見込まれる。また、携帯電話網の利用により、安定した通信が期待でき、対応端末があればユーザーによるゲートウェイ機器の設置も不要となっている。
KYW01の提供開始に伴い、セルラーLPWA通信サービス「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」や、ファームウェア更新や状態監視、省電力機能の設定などの作業を遠隔で実施できる「KDDI IoTクラウド デバイス管理」を利用可能になる。
なお、KYW01の外寸は約20×20×3.7(mm)、重さ約3.1g、通信速度は上り下りとも最大1Mbps。料金プランは、「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」の専用料金プラン「LPWA10」、「LPWA100」、「LPWA500」を選ぶことが可能で、最も安くなるケースで1回線あたり月額40円となる。