ソフトバンク・テクノロジー(SBT)と人工知能ベンチャーのクロスコンパスは1月25日、クロスコンパスが提供するディープラーニング(深層学習)を利用し、製造業向け人工知能(AI)を簡単に生成できる「Manufacturing-IX(M-IX)」を用い、Microsoft AzureからAIモジュールを提供するための取り組みを共同で開始したと発表した。
「M-IX」は、製造業向けAIを簡単に実装できる統合開発環境で、ディープラーニング、ニューラルネットワーク(NN)を用いて、異常検知、予知保全を実現することができる。NNを未学習のNNテンプレートとして保有しており、学習用に最適な状態に加工(前処理)された学習用データで深層学習させることにより、データの特徴量を抽出する学習済みNNを自動で生成することが可能。この学習済みNNに、異常検知・予知保全として必要な判定式・閾値設定を付加しAIモジュールとして生成することができる。
また、「M-IX」が作成したAIモジュールは、製造業における異常検知・予知保全などの各シーンに応じた加工(後処理)が施されライブラリーとして使用することができる。
SBTとクロスコンパスは、2018年度中にAIモジュールをクラウドから提供することを目指して取り組みを開始し、Microsoft Azure からM-IXを提供することにより、導入コストの抑制や拠点を越えたセンサーデータの深層学習が可能になる予定としている。