Mozillaは2018年1月24日(米国時間)、「We’re Hiring a Developer to Work on Thunderbird Full-Time!|The Mozilla Thunderbird Blog」において、メールアプリケーション「Thunderbird」のメンテナンスおよび改良を実施するソフトウェアエンジニアを募集すると発表した。
就職条件や求められているスキルなどは次のとおり。
- 6ヶ月間の雇用契約、週最大40時間の就労時間
- 電子メール、IRC、Bugzillaなどテキストベースでのコミュニケーションスキルおよび業務管理能力
- バグやリグレッションなどの修正
- Thunderbird’s Engineering Steering Committeeとの連携および新しいプラットフォームへ移行するためのモジュール開発
- 開発版/安定版Thunderbirdのメンテナンスおよび改良
- Firefoxプラットフォーム向けに実施された改善のマージ
- 自ら巨大なコードベースを調査し学ぶ能力
- 問題解決へ向けて世界中のボランティアや従業員と連携する能力
- リリースへ向けてQA、Security、Localization、Release Engineeringのメンバーと連携する能力
また、これまでの業務経験として次のような項目が挙げられている。
- 700万行を超えるコードを持った巨大なソフトウェアシステムの開発経験と知識
- XPCOMやXULなどの知識を持ったアドオン開発者またはボランティアコントリビュータ
- GitやMercurialなどの分散バージョン管理システムの使用経験
- Pythonおよびmakeなどのビルドシステムの経験
- クロスプラットフォームアプリケーションの開発経験
- コンピュータサイエンスの学士(ただし、実地経験が好ましい)
WebブラウザFirefoxの開発に比べ、Thunderbirdの開発はメンテナンスレベルにとどまっており、ほとんど進展していない状態が続いている。Mozillaが今後Thunderbirdにどの程度のリソースを割くのか、今後の展開が注目される。