ダイキン工業は1月23日、人工知能(AI)による自動応答チャットボット技術(AIチャットボット)を採用した故障診断サービスを、同社のユーザー向けサポートサイトで開始した。
近年、スマートフォンなどモバイル端末の普及により、時間や場所に関係なくWeb上で情報を検索可能になってきたことから、空調製品のトラブルがあった場合も問い合わせ窓口に電話をかける前に、Web上から情報を集めたいとのニーズが高まってきているという。
同社が今回導入したAIチャットボットは、ユーザーがチャット画面上のトークで入力した質問内容を理解し、自動ですばやく最適な返答を行う。これにより、的確なサポート情報を手軽に入手できるとしている。
第1弾として、夏場や冬場に最も問い合わせの多い家庭用ルームエアコンの故障診断サービスを開始。「運転しない」「冷えない」などのエアコンの不具合の症状について、画面上に表示する質問にユーザーが回答していくことで、故障の診断結果がわかるという。サービスエンジニアの訪問が必要との診断結果になった場合は、修理料金の目安を提示し、そのまま修理の申し込みも可能としている。
同サービスは、ユーザーの質問や回答内容を蓄積し、分析・学習を繰り返すことで、より適切な回答に向けて精度を向上していく。また、今後は家庭用ルームエアコンのほか、空気清浄機やエコキュートなど対象製品を拡大し、さらに故障診断以外の問い合わせにも対応するなど、サービス範囲の拡充を予定している。