KDDIと韓国のデータ分析企業ZOYI Corporation、データアナリティクスを手がけるARISE analytics、販促アプリなどを開発するipocaは1月24日、相鉄ビルマネジメントが運営するショッピングセンター「JOINUS (ジョイナス)」において、より効率的な店舗運営、リアル店舗における新たな買いもの体験の提供を目的として、顧客動線と顧客属性を組み合わせた来店状況を分析する実証実験を2018年2月から開始すると発表した。

  • IoTを活用して来店状況を分析

今回の実証実験では、「JOINUS」内の各出入口やロビーなど主要な地点に設置された複数のIoTセンサーにより、来店者が持つスマートフォンからWi-Fiを通して時間ごとの来店者数などを把握する。また、ipocaが提供するさまざまな店舗のクーポンが利用可能なスマートフォン向けアプリ「NEARLY」を通して「JOINUS」内で利用された顧客属性情報を把握することができる。

  • IoTを活用して来店状況を分析

    実験のイメージ

今回の実証実験によって得られたデータや分析結果をもとに、「JOINUS」では、店舗レイアウト改善やO2Oによるプロモーションの促進など、より効率的で高い店舗運営効果を得られるサービスの提供や改善を目指し、リアル店舗における新たな買いもの体験を来店者に提供していく。

実証実験における各社の役割として、KDDIはデータを収集し解析できるIoT基盤を提供し、ZOYIは実験で使用するIoTセンサーを提供する。ARISEはIoTセンサーから得られたデータをもとに分析を行うとともに、KDDIやipocaとともに、可視化した分析結果を「JOINUS」に対してフィードバック。ipocaは、スマートフォン向けアプリ「NEARLY」を提供する。